花は折りたし梢は高し

とにかくいろいろうまくいかねーなってことを書いていこうと思います。

ただもう何が正解なのかもわからないほどにこじらせていることについて書いてみる

なんか結局アレだ。

 

実家にまだ残る自室で、ガラクタの整理をしていると、昔の携帯が出てきた。

傷も少なく結構綺麗だし、壊れてない。私の好きな色。

 

ああ、iPhoneに変える前の、最後のガラケーだ。

もちろん充電は切れているので、あたりを見回し、見つけた充電器を挿し込んだ。

 

7年ぶりに起動する携帯。

電源入るんだなあ、と妙に感心した。

 

久々に触るガラケーの操作は、思いの外手間取る。けど、指が覚えてる。

いちいち反応も遅い。

でも、そうそう、こうだった。

これはこれで、操作性がよく考えられている機械。

今よりもずっと、電話とメール、連絡に特化した機械だった。

当時は携帯の他に、iPodが必需品、デジカメも持ち歩いていたなあ。

 

今は連絡を取ることもない、あの人やこの人との密な連絡が残っていたり。

当時私が血を吐くほどに悩み抜いたことに関しては、「まあこんなよねえ」と思うだけで、驚くほど胸は痛まなかった。

 

受信メールをさらっと見た後、送信メールを一通だけ開いた。

自己満足で一方的なメールが目に入って、なんだかげんなりした。

 

変わらない自分に。

変わらない世界に。

げんなりした。

 

上手くいかないものだなあ。

私が駄々をこねてるだけだ。いつもそう。

 

けれど、当時はパンドラの箱のように思っていた、両目をつぶってエイッと電源を落とした小さなコレを

なんとなくの好奇心だけで起動できるようになった。

そしてそれを心配して、声をかけてくれる人がいる。

 

当時の私は、そんな日が来るなんて考えてなかったろうね。

それを当たり前のことみたいに感じたくないな。

 

けれど今日のことは、単なる日常の1日だけれども、いつか懐かしく思い出す日が来るのだろう、と思った。

 

ある日言われた「あなたを美しく産んで育ててくれたご両親に感謝してください」と。

あなたに言われなくても両親には感謝している。

美しくはなかったけれど。

 

そういう属性の人がいて

ひがんでばかりで、努力もしない人。

やれることもやらないで、求めてばかりいる人。

私が大っ嫌いな人種だ。

私は他でもなく、その類の人種なのだろう。

 

捕まってしまったことに気がついた。

それは本当に何気ない瞬間だった。

逃げていた夜のようなものに、足元をすくわれていた。

 

間違っていることに気づいたところで、今更どうできたんだろう。

生まれかわって、子供の頃からやり直すしかないじゃん。

頭では分かる。

完璧なんてない。

完璧なんて無理だ。

 

整ったものの強さ、完璧主義、貪欲さ。

こんなに生きにくいことはないだろう。

 

自分の悪いところ、弱いところ、分かってるのに変えたいのに、これにやっぱり引きずられる。

来世では卑屈じゃなくて自分に自信があって美しくてもっともっと強く優しくなりたい。

そうしたら、きっと今度は大丈夫だと慰めよう。諦めもつく。

 

仕事をしていると、なんとなく思考が安定する。でも吐き気もする。

本当は変えられるんだ。自分も世界も。

「変えらえない」ではなくて、「変えない」のは自分。

 

いったん、私はこの闇のようなものと仲直りをしよう。と思った。

私の中にも巣食うもの。

 

見慣れない天井をぼんやり眺めた、鈍痛を伴うあの日は、不思議と涙が出なかった。

納得したつもりで、諦めて、やむを得ないと言い聞かせて、小さなものを消した日。

ひとつの何かを音もなく握りつぶした日。

私自身には何の変化もない。ただ何かを確実に失ったのだ。

その気持ちだけは失くしてはいけないだろう。

 

何よりも大切にしたかったのに、私は君に会えなかった。

私が誰よりも守らなきゃいけなかったのに、体温も、存在も、私が奪った。

確かなものを与えられなかった君は、ふわふわ、今どこにいるんだろう。

きっとどこかにいてくれている。

なるべく暖かなところにいて欲しい。

いつでも呼んでくれていい。

君は悪くない。必ず、何があっても、次があるなら私は絶対に手を離さない。

 

でも、君に会える日が来るのかな。

そんな資格が、私にあるのかな。

 

変えないのは弱さ。

抱えたもの。

あの弱さを振り払えない自分を、誰が無責任に責められるだろう。

 

一度、どこまでもどっぷり浸かってみよう。

迎え撃つくらいの気持ちで。

 

何も生まないと、間違っていると言われるかもしれないけれど。

憧れたその場に、恋い焦がれたそこには、私の居場所はない。

認めたくなかったから頑張った。でもなかった。もっと頑張った。

さらにさらに。

 

そうするうちに、何が目的だったかすら、わからなくなった。

頑張っちゃダメだった。

ただ待てば良かったのだ、と今は分かる。

でもそれも出来なかった。

 

今の私の居場所は夜なのだろう。ここにしかない。

私が必死に隠している何かを、そのまま包み込んでくれる。

無理に明るみにしようとしないことが優しさ。

 

たくさんのあったかいものをもらった。

ありがとう。

 

気持ちを切り替えて、今できることをやろう。

これ以上自分の無力さと向き合っていても、消耗するだけだ。

できる範囲の中で、なるべく幸せに暮らす努力をしよう。

とりあえず、私は目の前のものを、闇の中を手探りで、掴んでみようと思う。

 

そこからは何が見えるんだろう。