2017-01-01から1年間の記事一覧
私のお給料は、その大半は数字の形で目の前を通過していく。振込まれたことを告げる数字を見て、それがカード請求で引き落とされて目減りしてまたお給料日になると残高が増えて、また目減りして。正直どっかでごまかされてても全然分からない自信がある。そ…
私が嫌いなもの それでもあなたがそれを好きならば、 好きにはなれなくても嫌いにもならない気がする 私はあなたが好きで あなたのいる世界が好きだから 私が叶えたかったものや、あなたが守りたかったものは そうやって少しずつ解いていけば なんとか迎合で…
自分に子供を作らないという選択を持ち、それをする日がくるとは、少なくとも5年前までは、考えたこともなかった。 子供の頃からただぼんやりと、いつか彼氏ができて、いつか結婚をして、子供を産み育てるのだろうと思っていた。 (これって他の多くの人も共…
私は何のためにここにいるのかなーと春からもやもやして 一度はその場から出て行こうとして でも次の席が用意されたのでとりあえず留まって でも結局不本意な残留を続けることになったものの 思いがけぬ私の居場所を必死に守ってくれる人がいて それのために…
目を閉じないと見えないもの 本当は打算だけではなく心で接してもらえること そういう居場所を作るのには時間がかかること 重なる薄い布のような光 重なって様々な色を映し出す光 頑張る場所があるなら、頑張りたいと思う 頑張るものを作りたいと思う 離さな…
私は嘘をつくのが苦手だ。 と、この言葉自体が嘘なのかもしれない。 容易くついてることも多いのだ。 割と上手かもしれない。 とはいえ、自分が嘘をついた時は、シラを切りとおす時はつらい。 問い詰められている途中、この言い方は不自然かな、とか、 ああ…
「僕はね、そもそも何かを誰かと共有出来るとは信じてなかったんだよ。」 「そういうの、カッコイイとは思わないよ。」 「言いたいことは分かる。むしろ、みっともないことだ。」 「責任」とやらの話を聞こうと言い出したのは私だった。 乗ろうと思っていた…
「責任だからなぁ。」 珍しく分かりやすく疲れた顔をしている彼が、焦点の合わない目で私の肩越しに何かを眺めながら呟いた。 私は視線だけで続きを促す。 彼はそれに気づかないふりをして流して、おもむろに鞄をまさぐっている。 話題を変えたいのか。 はた…