花は折りたし梢は高し

とにかくいろいろうまくいかねーなってことを書いていこうと思います。

高度経済成長やバブルを知らないけど知っている過渡期について書いてみる

Appleとの付き合いはそこそこ長くなってきた。

私の人生の半分以上はApple商品がいる。

 

それまでの私の愛機は父の部屋のデスクトップで、確かPC98。

MS-DOSから強引にWindowsを乗せて乗せて乗せて。

Windows98が悲鳴を上げるように動いていた。

そもそもスカジーでしたよ。スカジーって。

USBっていうのに憧れてましたとも。今やタイプCとか。

 

11時過ぎから夜な夜なICQの「カコー」が響き渡る中

激打で磨き上げたブラインドタッチを煌めかせ、キリ番ゲットだの、BBSだの、

花束片手にメールをを持ってやってきたペットをあの手この手でもてなすだの、

ReadMe!JAPANの更新や2ちゃんねるを斜め読みし、

コソコソ孤独に盛り上がっていた。

今日は何やっても繋がらないとか、重くて安定しないとか。

プロバイダーも色々だったなあ…

 

そんな中、初めて買ったのはクラムシェル型iBookSEG3。

今から18年くらい前の話だ。甘食AirMac)も導入した。

そういえば当時、FireWireなる規格もあった。速度速いアレ。

IEEE1394。どこいったあれ。完全に見かけないな。Thunderboltもアレだけど。

 

そして、それまでピーヒョロロロロローだった我が家のネット環境が激変した。

なんと、自分の部屋で、ベッドの中で、ネットができてしまうわけだ!!

これが良かったのか悪かったのか…。

 

その後、iBook白のやつ、PowerBookG4、PowerMacG4・G5

iMacIntel)、Mac Pro、そして現在のMacBook Pro

公私問わず様々な子を相棒にしてきたけれど、クラムシェルは特に印象深い。

今考えればあんなムチャなあの手この手の使い方しても

よくG3のスペックで耐えてくれていたと思う。

あんなにワクワクする「おもちゃ」には、なかなか出会えそうもない。

 

私たちはロストジェネレーションだし、高度経済成長やバブルを

身をもってしらないのだけれども、ファミリーコンピューターディスクシステム

ゲームボーイでプレステとセガサターンどっち派だよドラクエ発売日ヤベーよっていう

そうやってみんなで共有出来る過渡期が、確かにあったことを思い出す。

使徒、襲来。

 

携帯もこの間様々な展開をするわけですが、それはまた別のお話。

 

私もデバイスも、できることがずっと増えて、便利で自由になった。

けれどあの頃の方がきっと、勢いもアイディアもやる気も可能性もずっとあった。

今の使い方でMacBook Proにパワー不足を感じないのは、マシンスペックや

ソフトの問題ではなく、私がそれほどどでかいものをしてないからで、

それはそれでつまらないことだ。

 

つまらない大人にだけはなりたくないと、あの頃の私は思っていた。

今の私は何も成しえてないのかしらね。ねえ、あなたはどう思うの。