花は折りたし梢は高し

とにかくいろいろうまくいかねーなってことを書いていこうと思います。

バカでも愚か者でもなんでもいいけれど私はドアを開けていくぞと思ったことについて書いてみる

自分は本当にバカだと思う。

バカでもいいや、と思ってるあたりが、バカだなあと思う。

バカって響きが良くない、この場合では仮に「愚か者」とでもしよう。

 

軽いバカっていうのは、自分がバカなことに気づいてない。

気づいているのに、それでいいやって思えるのが真性の愚か者。

 

考えて考えて、うん、よし、って進めてきて

それも違うんだって薄々気がついても軌道修正は難しくて、見て見ぬフリで強行突破しようとして。

できなくもない、という感触もある。

がむしゃらにやって、なんだか違う気もするけれど、上手くもいってる。

よし、イケル、と思った辺りで、自分の中の何かが反乱を起こす。

 

それは一瞬の迷いだったり、なんか気が乗らない……みたいな気持ちだったり。

 

そして、なんらかのきっかけで

ついふと、立ち止まる。

 

しかし、そこで止まった後のジレンマと言ったら、そりゃあ大層なものである。

 

もはや

何が何だか。

前にも後ろにも進めなくなって、歩みが止まってしまう。

 

途端に前からも後ろからも急かされている気がする。

 

ずっと立ち止まっていて良いわけでもないことは、自分自身もわかってる。

 

自分だってこんな落ち着かないところにいたくはない。

どこかに行きたい。

 

ああ、壮大な勘違いや思い込みに気づいてしまった。

 

それに気づいたら、今までのことを全部ひっくり返さないといけないほどの勘違い。

 

え、そうなの、この世の中ってそういう仕組みなの?

そして、自分って、人って、そういうふうに繋がるものなの?

 

実は白身魚のフライの魚がタラと思い込んでたのに、ホキだかメルルーサだかナイルなんとかだかいう見た目が可愛くないにょろっとした魚だったと知った時の衝撃、みたいな。

ま、タルタルあれば何でも美味いけどね。もぐもぐ。

あれ、ちょっと違うな。

 

知らなきゃ良かった。

知らなきゃ平気でいられたのに。

ってこと。

今までだって一生懸命必死にやってきた。

なんのためにやってきたのか。

 

でも知ってしまったのだ。

どこか頑張りが空回りしていた理由も

打っても打っても響かない空虚さも

そういうものだ、と諦めようと押し込めていた希望も

知ってしまった、だから、もう目をそらし続けることはできない。

 

あちこちぶつけて、転がって、傷だらけになった。

立ち止まって、一通りあたりを見渡してから、目を閉じる。

今までのこと、これからのこと、いまの自分。

 

見ると迷ってしまうことを見ないようにしたり

そこを見ることで悩むことが分かっていてあえて見つめていたり

 

違う、そうじゃなくて。

何が正解かは、今までの物差しでは計れないものなんだ。

くるんと変わってしまったのだから。

そう、気づいてしまったのだから。

 

またくるんとは戻せない。

戻せるような気がしているけれど、きっと実際は戻せないだろう。

新しいものさしで計って、素敵だと思うものを見つけてしまった。

 

考えちゃダメだ。

考えないで、聞いてみよう。声なき声に耳を済まそう。

遠くからかすかに聞こえる声が、幻聴かどうかなんてこの際どうでもいい。

 

きっと同じようなジレンマを抱えているであろう、あの壁の向こう側に会いに行こう。

 

私は愚か者なのだろう。

でもそれは、今までのものさしで計った尺度で、だから、それでいい。

 

じゃあ私は何なのか、それは見つけに行こう。

みんなに教えてもらいに行こう。

 

そんな簡単なこと、気がつけずにだいぶ時間がかかった。

 

私はドアを開ける。

もう待たない。

見つけたものさし、これで計って素敵なものを集めていく。

 

中にあるものが飛び出してきて怪我したり

引っかかれたり暴れられたりしてもそれでもいい。

 

思うように上手くいかなくても、同じ物差しを持っていなくて、結論が違ったとしても。

それでも私はドアを開ける。

 

私の新しいものさしの使い方は、本当はまだちゃんと分からない。

それでもこれだけは、大事にするんだ。今度こそ。

 

自分に言い聞かせるとかじゃなく。

周りの価値観とか、期待とか、立ち位置とかそういうんじゃなくて

ちゃんと、自分で決める。