花は折りたし梢は高し

とにかくいろいろうまくいかねーなってことを書いていこうと思います。

引き続き二輪の免許を取るための話を書いてみる

しばらく二輪教習の話を書こうかと思う。

ところで今住んでいる賃貸物件が、二輪を置けないらしい。
せせ…せっかく!
気持ちを!
盛り上げてたのに!!
欲しいバイクも決めたのに!!
雑誌も買ってみたのに!!

……気持ちが盛り上がりきってもバイクは買えない。
悲しい。

引っ越したい。
引っ越したらバイク買うお金ない。
つらい。

さて、初めての教習は雨だった。
お屋根のある場所で、エンジンの掛け方やスタンドの立て方、車体の起こし方
引き回し方、乗り方、発進の練習などをする。

エンジンのかかった男前に触れると、熱くて慄いた。
振動がダイレクトに伝わって来る。

あー、お前やっぱかっこいいな、メンズがはまるのも分かるわと
青い車体をどこか他人事のようにしげしげと眺める。
アレだ。グラビアアイドルの巨乳を見たときの感じ。
おおすげえ。たまんねーって思うのも、まあ分かるわ、みたいな。

教官の説明は中年男性。
なんというか。
うん、鼻毛。

説明はスムーズ、しかし一気にそんなに覚えられるはずもなく…

そもそもさ。
ニュートラルにローでクラッチで半クラで動力が繋がって
シフトチェンジは一方通行でキルスイッチとリアブレーキと
フロントブレーキがエンストでキープレフト

ってなんなん。
MT車で免許とったから理屈は分かるけどさ。
オートマ車転がして15年のBBAナメんな。

大したもないのに二輪免許というのはさすがになめてるか?とうっすら感じているものの
新しい機械を触る楽しさや、何かに乗っかって移動する楽しさに全力でしがみついて
「私は楽しいのだ!」と思い込ませる。

食わず嫌いしていたスノボした時に似ている。
クッソ、二度と雪山なんかに行くか、と思いそうなのを堪え
これはゲレンデコンディションと芋洗いの混雑のせい!と自分を諭し、
パウダースノーで平日のゲレンデに飛び込み、
これは楽しい!楽しい遊びなのですぞ!という全力の洗脳の元
ナチュラルハイになってゲラゲラ笑いながら転がった結果、
一応滑ることができるようにはなった過去がある。

全然うまくできないことを楽しいと思うようにするマインドコントロール。

まあ…しかしこの男前、全然Nにギアが入らない。
何度やってもローとセカンドをいったりきたり。
精一杯優しく軽く上げてもダメ。なんつー繊細な男前……。
教官はニコリともせず「あー入りにくいですけどね、これ(2号車)。僕もさっき思ったんですけど」とつぶやいた。
全部同じ顔に見える男前も、個性があるんだな…と妙に感慨深くなる。

ふと、汗が目に入って我に返った。
プロテクターの上に着たレインコートが暑いのなんのでクラクラしだした。
これダメだ。満員電車で倒れるあかんやつ。
首回りを少しくつろがせたものの、フルフェイスのヘルメットが邪魔をする。
(この教習所は、女性はフルフェイスのメットと決まっているのです)
ここで倒れたら迷惑なんてもんじゃない、と意識して呼吸を深くした。

そうこうしているうちにあっという間に1時間終わった。
次の時間はシュミレーターとやららしい。
危険な道路の走行や、簡単なシフトチェンジを体験。
ギアの変え方はさっき聞いたから一応、なんとなく、分かる。
ただ、できるかどうかは別問題!ですぞ!

なんでもないところで曲がりきれず転んだり
タイヤもないおもちゃの車体のくせに一人前に(?)エンストしたり。
教習所は失敗を学ぶところ……なのはいいけれど、他の男の子たちは一度も失敗していない。
いとも簡単そうにやっていたのだが……。
内心、べっこり凹。

大人だもの、と努めて涼しい顔をしていたものの、若干情けなさに涙が出そうだったりも。

そんなこんなで終了。とうとう次は外周に出るらしい。
この調子で実車に乗せるというのか…
おおう……神よ!!!
五体投地の勢いじゃ。

とりあえず祈るのはそこそこに、家でイメトレ練習してみようと決意。
そして、教わったことを忘れないようノートに書き出してみる。
BBAの減る一方の脳細胞と反射神経では、頭と体がなかなかリンクしないのだ。
考えちゃダメなんだろうなあ〜せくーすだって、好きな人とすれば特殊なことや
テクニックなんて意識しなくても体が訳わからないくらい反応する。
脱線した話を戻そう。

BBAは染み込むようには覚えられない。
だから頭で覚えてから体に教える。

まあ、時間がいくらかかってもいい。
どうせバイクを持ってるわけでもないのだから、とにかくぼちぼち嫌いにならないようにやろう。